鱒(ます)の家(富士宮市)
料亭風の外観
食事は大広間となります。
上が2100円ランチ したが3150円お任せコース(各一人前)
鱒(ます)の家
所 在 地 静岡県富士宮市猪の頭1013
T E L (0544)52-0201
F A X (0544)52-1266
定 休 日 火曜日
※但し、火曜日が祝祭日の場合は営業、翌日休日
営業時間 11:00am~15:00pm入店
国道139号線を富士宮方面に西進。富士花鳥園(ふくろうとベゴニア)を過ぎ 道の駅あさぎりを通過したらそろそろ注意しましょう。
右側に「銀座末広」の大看板が眼に入るとその先すぐに信号のある十字路があります。「猪の頭入口」で、左側に朝霧ジャンボリーゴルフ場のある交差点です。ここを右折します。小さな「鱒の家」の看板が右角にあるのですが、まず目にとまらないでしょう。約1キロ走れば左に曲がる道があり、「鱒の家」の看板が両側にあるのでわかりやすいはずです。左折して4全く何もない小道を約100メートル進めば ジャジャジャーン・・・・
鄙には稀な豪華にして閑静な「鱒の家」が出現です。
玄関を開け 「頼もう・・」「いらっしゃいませ お名前は?」
いい忘れましたが ここは完全予約制です。飛び込みでも大丈夫なこともありますが、予約すればきちんとテーブルも用意してくれます。予約の際に「ご予算は?」などと聞かれますが、ここであわててはいけません。迷うことなく「3150円のおまかせコース」とお答えください。 なお 小食のご婦人には「ランチコース」「お子様ランチ(デザート付)」(共に2100円)も用意されています。
食事場所は 座敷の大広間となります。個室はありません。
筆者が予約電話を入れて訪問したのは 12月の平日12時半ごろでした。肌寒い氷雨そぼ降る日で 来客は筆者ら2名のみ。この日唯一の客のようでした。
筆者は 3150円の「おまかせコース」。相方は2150円の「ランチコース」です。
この店の隣には 東洋一の規模を持つ静岡県営の養鱒場が隣接されています。
かっては養鱒池のほとりに立つ朽ち果てそうな藁葺のあばら家で営業していたのですが 10年ほど前に現在地に 一見料亭風の立派な建物として営業が再開されています。現在も県営なのか それとも養鱒組合の直営なのかさだかではありません。営業時間は11時から3時までと短く 料理店としては赤字と思われるのに平然と営業がつづけられています。料理にも手を抜いたところはみられません。
特徴は もちろんニジマス料理です。
3150円おまかせコースのメニュー
・先付 湯引き鱒皮生姜醤油和え クレソンおひたし 胃袋マヨネーズ和え
・洗い 湧水での洗いを生姜醤油
・甘露煮 炭火焼鱒を長時間炊きあげ
・揚げ物 大型鱒切り身フライ
・焼き物 切り身の味噌漬けバター焼き
・大皿 薬味甘酢掛けの土佐づくり
・小皿2点 ハラミの納豆和えなど
以上の料理10点に 麦入りごはん 鱒の味噌汁 自家製たくわん です。
一方の2100円のニジマスランチメニューは
・洗い ・土佐づくり ・盛り合わせ ・鱒と茸のグラタン ・フライ ・中華風唐揚げ ・小鉢 と料理7品になっており 味噌汁 麦飯 たくあんがつきます。
メニューの内容は 日によって多少異なりますが おひたしを除いて基本的にすべてが鱒の料理です。焼き鱒やフライは珍しくありませんが 湯引き鱒皮や土佐づくりは大変に美味で 食事が進み おもわず麦ごはんをおかわりしてしまいました。
通常の大人なら3150円のコースで まず十分でしょう。小食をもって上品とする相方は 2100円のランチコースでほぼ満腹状態。かって賞賛していた朝霧スクエアの洋食コースを思い出し「洋食と ここの養殖コースとどちらがいい?」と問えば しばし熟慮の末「鱒の家の方がおいしい」とのたまわった次第。なるほど料理7品のすべてを完食したのは 相方としては稀有のこと。
満足して大きく息をつき ふと庭先を眺めれば 手入れの行き届いた日本庭園。
夜の営業もせず 我々二人だけのために 男女5人の人間が働いているのは やはりここは県営だからかなあ。税金を負担する静岡県民に感謝しましょう。
強いて難点を探せば 大広間が掘りごたつでなくてお座りスタイルなことか。立ち上がる際に「どっこいしょ」と掛け声を発するし 靴下のくさい連中と同席するのはどうも・・・。
事前にネットで鱒の家HPを検索し クーポン券をプリントアウトされることをおすすめします。それを示せばデザートのコーヒーかシャーベットがサービスされます。コーヒーは相方が眉をしかめましたが筆者のシャーベットは 以外においしかったですよ。
鱒の家は すでに何度も行っていますが 失望したことは一度もありません。刺身などの生魚などまったく食べられない外人を連れて行ったところ 食卓いっぱいに広げられた皿類に「カーニバルみたいだ」と大喜び。マリネ風味の生鱒など すべてをぺろりと平らげていました。
さあ 次回はどこにいこうか。ご希望があれば お寄せください。予算の許す範囲であれば 覆面取材を敢行いたします。